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◆感染症およびエイズの克服を目指した先端研究者育成コース
人類の歴史は感染症との闘いの歴史であった。今日の先進国における寿命の延長に果たしてきた感染症研究の貢献は計り知れない。中でも、様々な感染症に対するワクチンの開発、細菌感染に対する抗生物質の開発、さらに治療困難とされてきた慢性ウイルス感染症に対する治療薬の開発は社会に大きなインパクトを与えてきた。これらの研究成果は、病原体の基本的な性質や生活環についての多くの基礎研究に基づいてなされてきたものである。本コースでは、さまざまな病原微生物による感染症およびHIV感染症/AIDSに関する基礎医学研究者、医療従事者を育成する。基礎医学、臨床医学、社会医学に根差した感染症に関する広い知識を得る講義、基礎医学実験方法の習得、国立国際医療センターもしくは熊本大学病院での臨床教育、研究室横断セミナーおよび国際シンポジウムでの研究発表と議論、海外の研究機関での共同研究の実施など多くの特徴的なプログラムを取り入れ、感染症に関する体系的な教育を提供する。修了後は、国内外の先端研究機関、医療機関、国際機関等において、専門的な知識と技量を持ち自立した研究者、医療従事者として活躍できる。
◆発生・再生医学研究者育成コース
本コースでは、発生・再生医学に関する学際的な緒領域を包括的に理解して、将来の発生・再生医療を実践する上で解決すべき諸問題に挑む先導的な研究者および医師を育成することを目的として、発生・再生医学に関するコース独自の授業科目を開講するとともに、共通カリキュラムも取り入れ、きめ細かな教育と研究指導を関連分野の複数の教員が連携して行います。特に、グローバルCOEプログラム「細胞系譜制御研究の国際的人材育成ユニット」 「リエゾンラボ」の理念を活かし、異分野の学生・教員のグループワークによるLearningを演習科目に取り入れるほか、研究指導においても学生による定期的な研究中間報告に対して複数教員が助言を行うプログレスレポートを実施するなど、学生と教員が一体となった教育研究コミュニケーションを展開します。コース独自の授業科目はすべて英語で開講されます。
▶︎グローバルCOEプログラム「細胞系譜制御研究の国際的人材育成ユニット」
▶︎「リエゾンラボ」
◆代謝・循環情報医学エキスパート育成コース
本コースでは、代謝・循環器疾患の臨床病態を熟知した生命科学研究者、リサーチマインドを有する高度専門臨床医、優れた病態知識を有する疫学・保健医療専門家を育成します。本コースの履修者は、以下の知識・技能を習得できます。
・メタボロミクス・プロテオミクスを用いたバイオインフォマティクスの理論と技術
・発生工学による病態モデル動物の作製と解析技術
・メタボリックシンドロームに関連する種々の疾病の基盤病態
・循環器疾患の病態と診断・治療法
・代謝・循環情報医学の知識を基盤とする臨床各科横断的な診断・治療法
・生活習慣病の予防とヘルスプロモーションについての実践的知識・能力
◆健康寿命の延伸を目指した研究者養成コース
本コースでは、健康寿命の延伸に強い興味と意欲を持った日本人と東南アジアを中心とした優秀な留学生を受け入れ、老化メカニズムの解明、老化・健康長寿マーカーの探索、糖尿病や心不全、認知症など多彩な老化関連疾患に対する新規治療法開発など先端的な基礎・臨床研究を実践することで、日本を含めた先進国や東南アジア諸国が直面する健康寿命の延伸という課題を解決するための幅広い知識と高い専門性を備えた若手人材の育成を図ります。
◆がん博士育成プログラム
九州地区における質の高いがん医療の均てん化を図ることを目的とし、九州を一つの医療圏として、熊本大学をはじめ九州の13大学、31がん拠点病院、緩和ケア専門病院によるネットワーク(九州がんプロフェッショナル養成協議会)を構築し、行政や医師会と連携して九州全域にがんの医療、情報収集、教育、研究を展開するため、各大学は独自の教育プログラムを実施し、優秀な教員の交流や科目の共有により、より効果的かつ効率的な教育を実施します。熊本大学では、薬物治療専門医や放射線治療専門医などを養成するがん博士育成プログラムを開講しました。本プログラムの内容は、理論科目、セミナーシリーズ、コースワーク、実践等からなり、博士(医学)の資格とがん専門医としての資格の双方を取得しやすい内容になっています。
職業を有している、育児・介護を行う等の事情により、標準修業年限(博士課程では4年、修士課程では2年)を超えて一定の期間(博士課程では最大8年、修士課程では最大4年まで)にわたり計画的に教育課程を履修し、修了することを願い出た者については、審査の上、長期履修を許可する制度があります。この制度の適用者は「長期履修学生」といい、当該学生の授業料支払総額は、標準修業年限(博士課程では4年、修士課程では2年)による修了者と同じになります。 ※長期履修者数 平成27年度 合計18名
本大学院博士課程では、所定の単位を修得し優秀な研究成果業績をあげ、学位論文を早期に完成させた学生は、一定の基準を満たした場合、審査を経て在学期間の短縮を認める制度があります。3学年修了(3月)、4学年6月、4学年9月、4学年12月のいずれか時期に在学期間を短縮して修了できます。 ※在学期間短縮者数 平成26年度 3学年修了時 8名 4学年3月 1名(10月入学生) 4学年 6月 1名 3学年9月 1名 平成25年度 3学年修了時 1名 4学年6月 1名 4学年 9月 1名 平成24年度 3学年修了時 1名 4学年3月 1名 4学年12月 1名 平成23年度 該当者なし 平成22年度 3学年修了時 1名 平成21年度 3学年修了時 2名 4学年9月 1名 4学年12月 2名
本大学院は、慶應義塾大学大学院医学研究科との単位互換制度を、さらに学生交流に関する協定(授業料相互不徴収)を新潟大学大学院医歯学総合研究科、崇城大学大学院工学研究科、慶応義塾大学大学院医学研究科、慶應義塾大学大学院理工学研究科ならびに久留米大学大学院医学研究科と学生交流に関する協定を締結しました。これに基づき、両大学院に在学する学生は相互に授業科目の履修または研究指導を受けることができます。 また、国立病院機構・熊本医療センター、国立国際医療センター、国立水俣病総合研究センター、国立感染症研究所、国立循環器病研究センター、国立がん研究センターならびに医薬品医療機器総合機構(PMDA)との連携講座を締結し、各組織から教員を迎えて大学院教育の質の向上と最先端の研究体制を実現しています。