神経分化学分野 戻る
Department of Developmental Neurobiology
部 門 先端生命医療科学部門
講 座 脳・神経科学講座
ホームページ http://srv02.medic.kumamoto-u.ac.jp/dept/devneuro/



准教授 太田 訓正
ohta9203(アットマーク)gpo.kumamoto-u.ac.jp
研究テーマ
【研究プロジェクト名および概要】
  1. シグナル分子Tsukushiに関する研究
    1. Tsukushiの脳神経幹細胞制御における機能解析
    2. Tsukushiの体節形成における解析

  2. シグナル分子Akhirinに関する研究
    1. Akhirinの脊髄神経幹細胞制御における機能解析
    2. Akhirinの脳神経幹細胞制御における機能解析

  3. 脊髄パターン形成におけるカドヘリンー7に関する研究

  4. バクテリアによる細胞のリプログラミング機構の研究
脳は多様な神経細胞集団が極めて複雑なネットワークを形成して機能している。この複雑な脳も発生過程では、個々の細胞が一歩一歩細胞間相互作用を積み重ねることにより形成される。このような細胞間相互作用を介在する分泌型タンパクや膜表面タンパクを探索スクリーニングし、Tsukushi、Akhirinと名付けたシグナル分子を発見した。神経分化学分野では中枢神経系の幹細胞制御機構に焦点を当てた研究を行っている。また、ヒト皮膚細胞が乳酸菌を取り込むと多能性を獲得することを見出しており、この分子メカニズムも研究している。

図1[拡大]
図2[拡大]
私たちは、細胞間相互作用を担う分子を探索し、Tsukushi (TSK)と名付けた分泌型タンパク質を見出した。

TSKは、1)Wntの受容体Frizzled4に結合し、Wntシグナルを阻害することにより網膜幹細胞を維持する機能を持つこと、2)TGF-βと相互作用して、毛周期を制御することを明らかにした。さらに、TSKによる脳神経幹細胞の制御機構が明らかになり、TSKは幹細胞制御に関わるニッチ分子として機能していると考えている(図1)。

ヒト皮膚細胞が乳酸菌を取り込むことにより、細胞塊を形成した後(図2)、多能性を獲得し、リプログラミングが誘導されることを見出した。私たちは、多能性細胞の創造におけるバクテリアと細胞の相互作用と、乳酸菌由来の安全・安心な抗がん剤の基盤開発について研究している。



We found a novel secreted molecule, named Tsukushi (TSK), which belongs to SLRP family. TSK inhibits Wnt signaling and functions to maintain adult retinal stem/progenitor cells. TSK is expressed at the bulge area and regulates the hair cycle by interacting TGF-b. Now, we study the role of TSK on brain stem cells using TSK KO mice with cre-loxp system. We propose that TSK functions as a niche molecule to control stem cells proliferation.

Recently, we generated the multipotent cells by incorporating Lactic Acid Bacteria (LAB) into human dermal fibroblasts (HDF). The LAB-incorporated cells form the clusters and differentiate into the cells derived from three germ layers. We study the potential wide-ranging implications of our multipotent cells for cell generation, reprogramming, and cell-based therapy.