消化器外科学講座 戻る
Department of Gastroenterological Surgery
部 門 先端生命医療科学部門
分 野 成育再建・移植医学分野



教授 馬場 秀夫
hdobaba(アットマーク)kumamoto-u.ac.jp
准教授 山下 洋市
助教 岩槻 政晃
助教 今井 克憲
研究テーマ
【研究プロジェクト名および概要】
  1. ‘de novo’型消化器がんの発生メカニズムの解明
  2. 胃がん発症に関与する遺伝子の解明
  3. 難治性消化器癌の早期診断
  4. 消化器がん腹膜播種の予防的治療戦略と遺伝子治療
  5. 消化器がんの新しい外来化学療法とその系統化
  6. 新しい体系的先進胃癌治療の確立
  7. 消化器癌に対する分子標的治療
  8. 食道癌におけるSKALP/elafin 発現の意義の解析と臨床応用に関する研究
  9. 食道癌の至適リンパ節郭清に関する研究
  10. 食道癌に対する放射線化学療法の効果予測に関する研究
  11. 抗癌剤血中濃度による副作用発現の解析をもとにした個別化化学療法の確立
  12. 超音波死角部の肝腫瘍に対する経皮的局所療法の開発
  13. 肝癌の集学的治療(肝切除・肝動脈・門脈化学塞栓療法、マイクロ波・ラジオ波凝固療法)
  14. 肝癌の内視鏡下治療
  15. 膵臓癌の浸潤転移機構の解析とその予防法の確立に関する研究
  16. 膵癌に対する切除ならびに局所動注放射線治療、全身化学療法の確立
  17. 膵癌の転移機構の解明とその阻止をめざした手術術式の工夫
  18. 重症急性膵炎の病態解明と治療法の工夫
  19. 遺伝子変異に基づく膵炎の発症機構の解析
  20. 外科侵襲病態における生体反応の解析
  21. 胆道疾患に対する総合的治療戦略の開発
  22. 胆のう癌に対する固体別適正な肝切除範囲の決定法の確立
  23. 胆道癌のリンパ節転移とその郭清の意義及び範囲に関する臨床的検討

 教室のテーマは、豊富な臨床検体を用いることにより、消化器腫瘍(食道癌、胃癌、小腸癌、大腸癌、肝癌、胆管癌、膵癌、GISTなど)の分子メカニズムを解明し、新たな消化器癌予防・治療法を開発することです。
 現在多くのプロジェクトが進行していますが、その中から2つを紹介致します。1つ目はがん細胞周囲に存在する腫瘍微小環境についてです。中でも「がん関連繊維芽細胞(CAF)」は固形がんの腫瘍微小環境内に多く存在し、がん細胞との相互作用によって増殖因子やサイトカインを産生するなどその働きが注目されています。我々は胃癌を中心に消化器癌におけるCAFの働きと、薬剤抵抗性との関連性について研究を進めています。2つ目は膵癌におけるがん代謝の研究です。近年の研究から解糖系代謝の亢進が細胞老化を回避し、不死化(がん化)に繋がるということが示唆されています。我々は遺伝子改変マウスを用いた生体レベルの実験で膵発癌モデルを作成し、代謝異常と発癌、および癌の進展の関連について研究を行っています。
 医師は常に病気の本質と向き合いながら診療を行う姿勢が重要であり、科学者であるといえます。研究は仮説を立て検証していく作業であり、大学院における研究は臨床の場においても大いに役立つものと考えています。ベッドサイドからベンチへ、ベンチからベッドサイドへの基本理念を基盤とした研究を推進し、教室員一同、医学の発展に貢献したいと考えております。



 The research theme of our department is to clarify underlying mechanisms of development and progression of gastrointestinal cancers (esophageal, stomach, small intestine, colorectal, liver, bile duct and pancreatic cancers), utilizing surgically resected specimens and blood samples.
There are many research projects in progress currently in our department. We'll introduce two of them. The first theme is about the tumor microenvironment surrounding cancer cells. We focus on "cancer-associated fibroblasts (CAFs)" among these stromal cells. CAFs in tumor microenvironment produce growth factors and cytokines through interaction with cancer cells. We're now conducting a study regarding drug resistance caused by CAFs in gastrointestinal cancers, especially gastric cancer. The second theme is cancer metabolism in pancreatic cancer. Recent studies suggest that activated glycolytic metabolism avoids cellular senescence and leads to immortalization. We recently generated mouse models that had precancerous or cancerous lesion in pancreas, and conducting research about the relationship between metabolic disorder and carcinogenesis, and development of cancers.
 It is important for medical doctors to treat patients after understanding the nature of diseases. In conducting research, we generate a hypothesis and test the hypothesis. We believe that this experience will help doctors greatly in treating patients.