教授 | 大森 久光 omorih(アットマーク)gpo.kumamoto-u.ac.jp |
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助教 | 松尾 祐一 ymatsuo(アットマーク)kumamoto-u.ac.jp |
ひとの健康・疾病状態は、遺伝要因と生活習慣を含めた環境要因の複雑な交互作用の結果として決定される。
慢性閉塞性肺疾患(Chronic Obstructive Pulmonary Disease : COPD)は、遺伝要因(Gene: G)と環境要因(Environment: E)の交互作用により、個々の生涯(Lifetime : T)において、肺の成長過程および加齢の過程の中で肺にダメージを受けることで生じると考えられている ( GETomics )。COPDにいたる最大の環境要因は喫煙であるが、屋内、屋外の空気汚染および宿主の要因もその発症に影響を及ぼすと考えられている。(2024 Report. Global Strategy for the Diagnosis, Management, and Prevention of Chronic Obstructive Pulmonary Disease) COPDの診断には呼吸機能検査が不可欠であるが、法定の健康診断には含まれていない。我々の研究において働く世代において未診断が多く、労働生産性に影響を及ぼすおそれがあるにも関わらず、適切な介入がなされておらず、見過ごされた疾患の1つであるといえる。発症の予防には、禁煙は不可欠であり、禁煙支援は重要である。
現在の教室では、これらの保健衛生上および産業保健上の課題を解決するため、呼吸機能検査を中心とした生体情報に基づく疫学研究および禁煙支援の教材の開発を中心に予防・介入に寄与するための研究を行っている。
本研究室では、現在、主に次のようなプロジェクトにとりくんでいる。